セミナー情報

◎ 2024年11月 の記事一覧

11月号「『もしもの時』のために」

2024.11.01 ニュース

人は必ず死を迎えます。しかし、日頃から亡くなるときのことを考えたり、話をしたりすることは、できれば避けたいと思われる方が多いと思います。また、最近では、終活に取り組まれる方が増えてきましたが、介護や相続のことについては考えても、「もしもの時」つまり、人生の最終段階における医療については、あまりよく考えていらっしゃらない方も多いのではないでしょうか。

人生の最終段階の医療とは、突然の事故や回復の見込みがある脳卒中や心筋梗塞等ではなく、病状や衰弱が進み、治療回復の見込みがなく、やがて死を迎える状態になった際の医療が想定されます。このような「もしもの時」に、どのような最期を迎えたいのかを考えることが大切です。例えば、がん末期の患者さんや、老化や難病で次第に身体が衰弱している方など、いよいよ最期を迎える状態になったとき、最期にどのような医療を受けるのか又は受けないのか、どのような治療方法を望むのか又は望まないのか等、本人がお元気なうちに考えます。そして、その意思を家族や日頃お世話になっている方(介護者、医療者なども含む)に話したり伝えたりして、ご自分が望む最期を迎える意思表示をしておくことが大切です。

なぜ周りの人に伝えておくことが大変重要かと言いますと、「もしもの時」には周りの人が慌てて救急車を呼ぶことが考えられるからです。そして、救急車を呼ぶということは、「命を助けてほしい」とお願いすることと同じです。救急車で医療機関に運ばれて、本人が望む医療ではない医療措置も含めて、様々な医療行為がなされることになる可能性が高まります。こうなってしまうと、例えば「住み慣れた自宅で家族に見守られながら穏やかに最期を迎えたい」という思いがあったとしても、病院で最期を迎える可能性が高まり、本人の思いは叶わないことになります。

このように、ご本人が日頃からご自分の意思を周りの人に伝えていなければ、周りの人は慌ててしまい、本人を助けたい一心で救急車を呼んでしまい(もちろん、判断に迷ったときは、ためらわずに救急車を呼びましょう。)、本人の希望が叶わないというミスマッチが生じるのです。

したがって、お元気なうちに、人生の最終段階に受けたい医療(ご自分の希望)を考えて、大切な周りの人に伝えておくことがとても重要です。

ご自分の人生や体の大事な決断を、他人に委ねることなく、「もしもの時」をどのように迎えたいのか考え、大切な周りの人に伝えておくことで、ご自分だけではなく、その大切な周りの人も安心して「もしもの時」を迎えることができるのではないでしょうか。

エンディングノート(法的拘束力がない)に記しておく方法や、公正証書による尊厳死宣言と(法的拘束力がある)いう方法もございます。遺言書のご検討と併せてご準備されておくことがご自分だけではなく、ご家族の安心にもつながると思います

これらについて具体的に検討されたい方は、当センターまでご相談ください。

ワンストップ相続のルーツ

代表 伊積 研二

ページの先頭へ↑

相続について、どんな悩みも「まずはお気軽にご相談」ください。
お電話でのお問い合わせ
電話受付時間:月~金曜 9:00~17:30
株式会社 日本相続センター

株式会社 日本相続センター 〒862-0962 熊本市田迎5-7-6