6月号「遺産の遺し方を考える」
2021.06.01
相続対策といえば、節税対策や納税資金準備などの相続税の部分や、残された家族が争わないようにする対策、いわゆる争族の対策を思い浮かべる方が多いと思います。
それは正しいのですが、それだけでは不十分な問題が多々あるのが相続の問題です。
例えば自宅の相続については、家族の成長に伴い自宅が老朽化している場合などが多く、修繕が必要だったり、耐震性に問題があったりすることがあります。また、核家族化により、子どももそれぞれマイホームを購入している場合も多く、老朽化した自宅を相続させられても管理や処分方法に困るという方もいらっしゃるのが現状です。そのような場合には、子どもに自宅を遺すのではなく、生前にご自分で処分し、現金や預貯金で遺した方が良い場合もあります。
また、収益物件も同様で、資産価値が高い物件であっても、維持管理費のコストや市場の流れを見て早めに売却しておいた方が良い場合もあります。
もし、自宅等を生前に売却できれば、現金になりますから、この現金も積極的に運用するのも一つの方法です。その際、ご年齢や健康状態などの条件が満たされれば、生命保険の活用も有効な方法です。
相続財産は、残された家族に財産を分けやすくするためにも、出来るだけ使いやすい形で遺す方が良いというのも事実です。
これは相続の際のみならず、日常生活にも通じますので、財産を定期的にチェックし、いかにそれらを有効に活用するかという視点が大切だと思います。
また、相続を考える際、相続という目の前の課題のみではなく、家族を含めたライフプランを立てるという視点で考えると、円満にいく可能性が高まります。
そして、やはりプロに任せると安心、早く問題点に気づき、新たな問題点の発掘もでき、より安心を得られるので結局コストパフォーマンスが良いと思います。
どのような形で遺産を遺すのか、という視点で相続対策を進めてみませんか。
ご相談は無料です。
ワンストップ相続のルーツ
代表 伊積 研二